築古マンションをリノベして住もう1〜もりがく初めてのリノベ~スタート編

こんにちは~!!
もりのがっこうのアサミです!!

さてさて、今回はお洋服やバッグの話ではなくて、

築古マンションをリノベーション(=既存の建物に新たな価値を付け加える改装工事!だそうです。以下、リノベ、と略しますね)をしておりまして、インスタなどでもちょこちょこアップしていましたら

『そこ、詳しくっ!!』

と、友人からメッセージが来まして、詳しくコラムに綴ることにしました。

実は、お洋服やバッグのことは、意識しなくてもスラスラスラ~と頭に書けるのですが

空間やインテリアのことは、“?????・・・・?????” となってしまう私です。

オシャレ初心者さんが、どれが良いのかわからないので【マネキンのコーデを丸々購入する】ということを聞いた事がありますが、私にとってインテリアはそんな感じ。

なので、うまく説明できるか不安ですし、当たり前だろ!!っていうツッコミがあるかもしれませんが、

今回リノベをデザイン制作していただいた古賀造さんのクリエイティブに感動したこともたくさんあって、ゆっくりじっくりお伝えできたらなと思います。

どんな暮らしをしたい??

これがパッと答えられますか?・・・なんて以前インテリアの本に書いてありました。

インテリアを考える前に「自分の暮らしを、どのようにしたいのか」を考えるのが大切ということですね。

新生活様式という言葉が当たり前になった、今日このごろです。

誰もが閉塞感や不安感など、押し潰されそうな気持ちを抱えながらも“笑顔で前向きに生きたい”と感じているのではないでしょうか。

私もそう思っているひとりです。

でも私にとっては、負の感情だけではなかったのです。

これまではスピーディに走りすぎていた暮らしでした。

それは「仕方がないこと」と振り返らなかったところに、「ちょっと待って~!こっち見て!」と顔を向けられたような気持ちでした。

子どもたちや夫と過ごす時間が、以前よりすごく長くなりましたし、その分ゆったりと向き合えるようになりました。

それはすごく嬉しいことです。

恥ずかしながら、5~6年前は寝る時間がどんどん減っていくワーカーホリックになってしまったことがありました。

その時間があったからこそ、今があるのかなと思います。

でも、やはり無理は良くないです。

子どもと一緒の時間を過ごせない、夫の対応は非常に余裕がない。

どの仕事をしている人でも、頑張りすぎるというのはよくないことだと思います。

感謝が、“してあげてる”という気持ちに変わってしまう。

笑って美味しいもの食べて、温かい時間をすごして。
そんな当たり前のことを忘れてしまうから。

感謝して丁寧に暮らすというのは、簡単なことではないと思います。

そして新しい生活となった今。

家族が心地よい空間。自分の「好き」や「心地のよい」空間。

“丁寧に暮らす”って、今の住まいとは違うのかなぁと、そんなことを考えるようになりました。

リノベを考えたことは、正直これまで一度もなかったです。

でも、これまでシェアオフィスにしていたビルが閉館することになったため、“仕事場”と“自宅”をドッキングした、ちょうど良い場所が見つからないことがスタートでした。

夫婦リモート中心、こども4人、それに私の母と。

こんな7人が生活する広さなんて中々ないでしょうし、一般的な住居+オフィスと考えると、もうそれは雲を掴むような話です。

「それなら作ろうか!」と考えたのが、リノベの始まりでした。

空間を作っていくということ

写真は、株式会社 古賀造(kogazo)さんとのミーティング写真です。

真ん中の方が、リノベーションデザイナーの古賀亮平さん。

古賀さんはこれまで数々の作品を手がけてきました。

古賀さんの近作です。

『キッチンの大理石は遠方まで買いに行きました。一時は石にハマり石のことばかり考えていました』と古賀さんは話します。

『大理石は特別なものだから、ラグジュアリーになりすぎないようにわざとテクスチャのある艶のない木を混ぜてます。』

だからなのか、見たことないほどの奇抜な模様の大理石が、ずっとそこにあったかのように自然で嫌味なく際立つ感じがしました。

こちらも古賀さんの近作。

古い家具に、あえてめくった状態のぼこぼこしたコンクリート剥き出しを合わせています。

『古い家具を、ピカピカに新しい場所に置くと浮いてしまいます。』
と古賀さんは言います。

コンクリート剥き出しのハリを作り古いものと新しいものをマッチさせるためにグレーベージュのような中間のトーンで壁を作っていくそうです。

この壁は”木毛ボード”と言って木の皮を毛状にしたものを1枚のボードにして、色を塗ったものです。

よく見ると壁がぼこぼことニュアンスがあり、剥き出しのコンクリートとリンクするところがあります。

また、廃材から作られていてエコロジーな素材でもあります。

通常はコンクリートで綺麗に壁を整えてから壁紙を貼るのですが、
それをしないで工夫により資材やコストを減らしていく、

しかもかっこいいプロダクトデザインを作っていくというのが
古賀さんのクリエイティブなのだと思います。

そして、古賀さんのデザインの特徴でもある、”ブラックで締める”です(もっといい言い方あると思うのですが語彙力なくてすみません…。)

よーく見ると、木毛ボードの間にブラックの差し色が入っているのです。

そしてデスクや椅子はブラックを基調に基調にして
クラフト感のある全体をきりりと引き締めて高級感を出しています。

服もそうなのですが、派手な色×派手な色は、色が喧嘩するような感じで馴染みません。

なので、派手カラーはグレーやベージュなどの曖昧カラーで馴染ませようとすることが多いのですが、空間もそうなのですね。

古家具と、新しいものを合わせていくときに
わざとコンクリートを剥き出しにして味を加えていく。

う~~ん、素敵です!!

まさにコーディネートだと思いました。

色は使いすぎないようにして、黒や真鍮で効かすのが好きです。

植物も”一般的普通の種類”や成長の段階で造形が面白いものに惹かれます。
ちょっと変態みたいですけどね(笑)

と笑いながらお話しされてました。

本当に素敵なもの作りをされていますので
ご興味ある方は株式会社古賀造さんのホームページ見てくださいね。

今回の企画のミーティングは、古賀さんの事務所です。

事務所には、サンプル・資材がたくさんあり、奥は壁いっぱいに棚があります。

話をしながら、すぐにサンプルが取り出せます。

真ん中には、大きなガラステーブルが鎮座して、壁は木毛ボードというニュアンスのある壁に、モルタルの床。

「シンプルで可愛い」ってこういうことだなと思いました。

どんな形がベストかは、それぞれ違っていて、もっと自分の心地よいを求めてもよいのかな。と。

空間と考えてもいなかったというのは、もしかしたら家族が多いから、片付けが苦手だからと、そもそも諦めていたのかもしれません。

空間に関しても、今まであまり何も考えていなかったのですが

自分の「心地よい」や「好き」ということに、もう少し耳を傾けていってもいいのかな。

今一度考えよう!と思った瞬間でした。

会長がドヤポーズしていますが、こちらはスケルトン(壁、柱、天井の骨組みだけの状態)にした物件です。

次回~スケルトンからの物作り編~に続く♪♪

ABOUT ME

もりのがっこう 後藤麻美
もりのがっこう 後藤 麻美
鞄と服のブランド「もりのがっこう」代表。2008年にショップを立ち上げ、ハンドメイドアプリminneやcreemaで8万人がフォローする人気作家となる。著書に「使い勝手のよい いつものバッグ」「暮らしが豊かになる服作り」。 骨格診断ファッションアナリスト、パーソナルカラーアナリスト。2020年4月から杉野服飾大学の非常勤講師(授業の様子)。普段は4児の母としても日々奮闘する。