もりのがっこうの初の描き染め

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

こんにちは!
もりのがっこうアサミです。

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

今回、初めて描き染めで作品を作りました。

描き染めは学生時代に授業で行いましたが、“にじみ”が美しく、しかし難しくもありました。
にじみがコントロールできないからです。

今回染色作家の友人に“こんなの作りたい”と懇願して、
彼女オリジナルのにじみを少しだけ防ぐ染め方を教えてもらい、私が1つ1つ描いて作成しました。

ぼんやりと染め上がった動物たちは、絵本みたいに可愛らしく仕上がりました。

愛おしき手書きの世界

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

幼い頃からほっこりした小物が大好きで、今でも四コマを手掛けたり、ソックスの刺繍を作ったり….ほっこり活動(ほっ活)には今でも時間は惜しみません。

手描きの良さは、機械には出せない味があることです。

今回のブラウスのイラストは、目や細かい部分を防染加工をして、乾かして熱をかけて定着。

その後色を乗せていきます。

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

そして、色が変わるごとに一度乾かしてさらに色を乗せていくという作業を繰り返して、よやく最後に色を定着させて洗いをかけます。

※色落ち検査機関にも出しているので、ご安心してお手に取っていただけます。
 染色のお色定着には十分注意を払っているので、他のものへの色移りも安心です。

洗いが終わりましたら、さらに細かい部分を刺繍で仕上げています。

刺繍もりのがっこう手描き染めブラウス猫

1着仕上げるのにも1日では終わらず、何日も使います。

手描き染めは、時間やコストがかかり過ぎてしまい企業では実現できないため、商品になることは少ないと思います。

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

爽やかな風が通るような気持ちにしたい

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

着るだけでクスッと笑っちゃうような、明るくなるような気持ちのブラウスが欲しい。
そう思いイラストを描き上げました。

一日を大切に、豊かに過ごせるようにしたい。

その思いが今回の作品作りの原点でした。

私自身、そんなふうに心の中や、生活環境を見直して今日まで過ごしてきた中で、今回のプロジェクトを実施したいと思うようになりました。

プロジェクトで挑戦する作品は、すべてが手描き、手染めでつくるアートのような「リネンブラウス」です。

曖昧で未完成な絵柄

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

今回のイラストは、絵は未完成なの?というイラストが多いですが、染色の良さは、ぼんやりとした滲みであったり柔らかさだと思います。

そんな染めの良さは、きっちりした絵ではないと思いました。

主張し過ぎず、控えめ過ぎない存在感。

着こなししやすいこと。

それがアートであり、洋服としての役目だと思います。

天然素材のリネンが気持ちいい

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

コットンとリネン素材のブラウスを使用しました。

リネンは、非常に多くのファンを持つ素材だと思うのです。

コットンに比べ約4倍の吸湿性があると言われています。
水分や汗などを素早く吸い取り、暑い夏でもサラっと気持ち良く着る事ができます。

吸収した水分をすぐに発散してくれるので、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、嫌なニオイも抑制してくれます。

また水に濡れると強度が増すという特性を持っているので、生地に負担がかかる洗濯も気兼ねなくできます。

何年も着れて、長くご愛用いただける。
直ぐに使えなくなってしまうようなものは作りたくない。

それがもりのがっこうのモットーです。

リネン×コットン いいとこ取り

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

リネンは異素材と混紡する事で、お互いの良い点を伸ばし、悪い点を補い合う事ができる素材と言われています。

リネンの特徴であるチクチク感も、コットンを混紡することで柔からさが増し、ふんわりとした肌馴染みの良い風合いになります。

またリネンの染まりにくく色落ちしやすいという点も、コットンを混紡することで、洗濯による色の劣化や色落ちを防ぎ、より扱いやすい生地になると言われています。

安心の染色堅牢度の検査機関認定

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

染め物は、色落ちや色移りなどが心配になってくると思います。

こちらは色落ちや摩擦などの検査期間にも出しており
基本的項目(耐光、洗濯、汗、摩擦、ドライクリーニング)は問題ないと結果が出ました。

まず色移りすることはないので、安心してお洗濯していただけます。

ほっこりとした時間を

もりのがっこう手描き染め動物ブラウス

今回のテーマであるほっこりというが深く関係しています。

似た言葉で「ヒュッゲ(Hygge)」というデンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」といったことを指します。日本語にすると“ほっこり”が、近い言葉です。

世界で幸福度ランキングが非常に高いデンマークのこの言葉は、単なる一つの単語にとどまらず、デンマーク人の大切な価値観やマインドセットとなっているそうです。

私は幼い頃から小物そして自然が大好きでした。

自然いっぱいの田舎に育ち、紫陽花の中にカタツムリがいるのを発見しては喜んでいました。

近くの川に行っては、飼い犬と一緒に堤防を走ったり。
(ドッグランなんてオシャレなものはありませんが、自然ドッグランですww)

そんな気持ちを今でも大切にしています。

それが自分らしくいられる軸になっていると思います。

着用するだけで、ほっこりするものを表現したい!と思い
動物のイラストを描きました。

人間だって動物だって大切な存在でありたい。

そんな小さきものとしての愛おしさを、描き染めで表現しました。

ご着用いただけたら幸いです。

おとぼけ顔のキツネ

キツネ もりのがっこう手描き染めブラウス

おっとりとした雰囲気のキツネを描きました。

キツネはやっぱりモチーフとして可愛い♡大好きな動物です。
ちょっとおとぼけ顔、そしてストリーがわくようなシンプルな絵にしたかったのです。

お目々が可愛いオニオオハシ

もりのがっこう手描き染めブラウス

オニオオハシは、クチバシがすごく大きくて目がキョロっと丸くてとっても可愛い鳥です。

動きも本当に愛らしいので、是非動物園なので見かけたらチェックしてみてください。
実際にオニオオハシを見てインスピレーションを得て描きました。

ミステリアスなネコ

猫 もりのがっこう手描き染めブラウス

最初は黒猫が良いなと思ったのですが、染料が仕上がった時に薄くなるのでグレーに。

鼻と口は、同系色のブルーで刺繍してオシャレな猫に仕上がりました。
ブラウスとしても合わせやすくおすすめです。

おとぼけ顔のニワトリ

ニワトリ もりのがっこう手描き染めブラウス

全体を柔らかいピンクベージュにして、トサカをさらに濃いピンクにしました。
『面白いニワトリですね』と好評いただいています。

振り返って微笑むミツバチ

蜜蜂 もりのがっこう手描き染めブラウス

今回一番手間暇がかかったミツバチ。

ハリの部分などはあらかじめ防染して細かい部分も仕上げました。

振り返ってにっこり。
何を思っているのでしょうか。

癒されるカタツムリ

カタツムリ もりのがっこう手描き染めブラウス

カタツムリが一番いい!と子どもたちに人気です。
人柄(カタツムリ柄)を感じる絵に仕上がりました。

おとぼけ顔のハト

ハト もりのがっこう手描き染めブラウス

キョトンとしたお顔が可愛い。
首の動きを感じるよう首のうねりを表現しました。

着用すると見た目以上にしっくりきます。
大人の遊びごころを演出できます。

愛されキャラのイヌ

イヌ もりのがっこう手描き染めブラウス

プリン?お菓子?そんなファニーフェイスのイヌが出来上がりました。

イヌは見ているだけで癒されます。
そんな幸福感をお届けしたくて描きました。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございます!!
ぜひ、おどぼけ顔のアニマルがいる生活を楽しんでいただけたらと思います。
皆様の豊かな生活の一助となれば幸いです。

この記事でご紹介したアイテム

ABOUT ME

もりのがっこう 後藤麻美
もりのがっこう 後藤 麻美
鞄と服のブランド「もりのがっこう」代表。2008年にショップを立ち上げ、ハンドメイドアプリminneやcreemaで8万人がフォローする人気作家となる。著書に「使い勝手のよい いつものバッグ」「暮らしが豊かになる服作り」。 骨格診断ファッションアナリスト、パーソナルカラーアナリスト。2020年4月から杉野服飾大学の非常勤講師(授業の様子)。普段は4児の母としても日々奮闘する。